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日雇取
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ひようとり
ふりがな文庫
“
日雇取
(
ひようとり
)” の例文
「隣町の
日雇取
(
ひようとり
)
の娘ですよ。あまり釣り合はなさ過ぎるので、若旦那が何んとお願ひしても、親旦那は一緒にさしてくれません」
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
小「
私
(
わたくし
)
は商いを仕様とも、
日雇取
(
ひようとり
)
をいたしましても、あなた
御一人
(
おひとり
)
だけはお過し申します」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「どうも
姉様
(
ねえさん
)
難有
(
ありがと
)
う。」車夫は輪軸を検せんとて梶棒を下すを
暗号
(
あいず
)
に、おでん
燗酒
(
かんざけ
)
、
茄小豆
(
ゆであずき
)
、大福餅の屋台
店
(
みせ
)
に、
先刻
(
さき
)
より
埋伏
(
まいふく
)
して待懸けたる、車夫、
日雇取
(
ひようとり
)
、立ン坊、七八人
貧民倶楽部
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
日雇取
(
ひようとり
)
の與八は、急に立止つて、ヒヨイとお辭儀をしました。喜三郎に聲を掛けられなかつたらそのまゝ知らん顏して行く
心算
(
つもり
)
だつたでせう。
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「白痴の猪之助は、
日雇取
(
ひようとり
)
に出るのも忘れて、夜が明けてから日が暮れるまで、裏の物干臺に立つて、板塀越しに、お隣の三七郎の家を眺めて居ますよ」
銭形平次捕物控:262 綾の鼓
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
日雇取
(
ひようとり
)
の子で金を目當てにさらはれる筈もなく、お新の母親のお豊は
武家
(
ぶけ
)
の後家で、少しは
貯
(
たくは
)
へもあるやうですが、長い間賃仕事をして、これも細々とした暮しです。
銭形平次捕物控:140 五つの命
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
金五郎は死骸を置いて表戸を開けると、其處には、岩吉の隣りに住んでゐる
日雇取
(
ひようとり
)
の與八と女房のお石が、叱られた駄々ツ兒のやうな、
脅
(
おび
)
えきつた顏を並べて立つて居るのでした。
銭形平次捕物控:120 六軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
可哀想に、伜の彌三郎は、自分の家ながら、大びらにも入れず、さうかと言つて、まさか
日雇取
(
ひようとり
)
になつて呑み食ひも出來ず、人垣の影になつて、身を狹めて
覗
(
のぞ
)
いたり、合圖をしたり
銭形平次捕物控:330 江戸の夜光石
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
日
常用漢字
小1
部首:⽇
4画
雇
常用漢字
中学
部首:⾫
12画
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
“日雇”で始まる語句
日雇
日雇賃
日雇婆
日雇人夫