“日吉丸”の読み方と例文
読み方割合
ひよしまる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
実は貸本の『絵本太閤記えほんたいこうき』から思い付いたことで、日吉丸ひよしまるが、蜂須賀小六はちすかころくのところから、刀を盗み出すのに、三晩も続けて笠を雨落あまおちに置き、小六の心を疲らせて
五十年輩の三味線弾しゃみせんひきを一週に何度か日を決めて家へ迎え「揚屋あげや」だの「壺坂つぼさか」だの「千代萩せんだいはぎ」に「日吉丸ひよしまる」など数段をあげており、銀子も「白木屋」から始めた。
縮図 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
日吉丸ひよしまるが、蜂須賀小六のところから、刀を盜み出すのに、三晩も續けて笠を雨落に置き、小六の心を疲らせて、曉方ウトウトとしたところへ入つて首尾よく取つたといふを用ゐたので御座います。