“旅垢”の読み方と例文
読み方割合
たびあか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不審そうにいう彼の眼の前に、旅垢たびあかにまみれた夢想権之助とお杉ばばとは、浜砂の中に埋まるように坐って、手をつかえていた。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、解するや否や、ここへ来てはよけい旅垢たびあかの眼だつ武芸者は、なお、黙然たるままあるじの気はいを待つこと久しい。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長の旅垢たびあかほこりにまみれた人馬は、三条河原の空地にひと先ずたむろをして、ここで一こう何十人の商人あきんどが、各〻の荷物を分け合い、道中の費用の頭割り勘定やら
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)