新疆しんきょう)” の例文
烏魯木斉ウロボクセイ新疆しんきょうの一地方で、甚だ未開辺僻へんぺきの地である(筆者、紀暁嵐はかつてこの地にあったので、烏魯木斉地方の出来事をたくさんに書いている)
新疆しんきょう、パミールからかけて南下しようとするソ連勢力と、必死にインドをまもろうとするイギリスの防衛策。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
彼奴きゃつは密使に相違ないと僕も思う。この頃、欧洲の時局が緊張して、露独の国境が険悪になったので、露国は満蒙、新疆しんきょう方面にばかり力を入れる訳に行かぬ。
人間レコード (新字新仮名) / 夢野久作(著)
各新聞社の蹶起けっきを先頭として続々大仕掛けの捜査隊が派遣せられ、およそ一年半近くも蒙古もうこ新疆しんきょう西蔵チベット印度インドを始め、北極の方まで探し廻ったが、皆目かいもく消息がしれなかった、というのでしたね。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今に日本の勢力が新疆しんきょうから四川、雲南、西蔵チベット方面の英、仏、ロシアの勢力を駆逐して中央アジアからアフリカへ手を伸ばす時の準備を今から遣っているんですが……
女坑主 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
新疆しんきょうのロブ・ノールから外蒙へまで、あるいはソ領中央アジアトルキスタンへもコーカサスへも、アフガニスタン、イランをとおり紅海のしたから、この地下の道はサハラ沙漠まで、ゆくだろう。
人外魔境:10 地軸二万哩 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)