“数珠形”の読み方と例文
読み方割合
じゅずなり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さりとて不問にも帰し難ければ、「ともかくも戸外おもてへ出ろ。」と数珠形じゅずなりに引立てて戸外へ出ずれば、今まで荒れに荒れた屠犬児、神妙にかしこまりて、「へいへいわたくしも御一所に。」
貧民倶楽部 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
……顔を倒にして、じ向いてのぞいたが、ト真赤なかにが、ざわざわと動いたばかり。やどかりはうようよ数珠形じゅずなりに、其処そこら暗いところうごめいたが、声のありそうなものは形もなかった。
海の使者 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)