敢果取はかど)” の例文
夜更よふけ出立しゆつたつ致させたるは不審いぶかしき事なり何故夜明て後出立致させぬそと有りけるに長庵さればにて候私儀呉々くれ/″\弟に夜が明て後出立しゆつたついたし候樣に申聞せ候へ共在所ざいしよに殘し置たる妻や娘に一こくも早く安堵あんどさせ度たびは朝こそ敢果取はかどれば最早もはや寅刻なゝつすぎたるゆゑ少し歩行あゆまば夜もあけなんと止むるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)