擦上すりあが)” の例文
何故なぜかは知らぬが、この船にでも乗って助かろうと、片手を舷に添えて、あわただしく擦上すりあがろうとする、足が砂を離れてくうにかかり、胸が前屈まえかがみになって、がっくり俯向うつむいた目に
星あかり (新字新仮名) / 泉鏡花(著)