操持そうじ)” の例文
それは彼女が、彼女のあの名高かった盛時の芸名を、美しい娘の三人をも持ちながら、どの子にも伝えようとしないのにも、操持そうじの高いことがうかがわれる。
竹本綾之助 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
身を殺してまでも毅然として自己を操持そうじした。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
空閨くうけいを守らせるとはしからん。と、よく中年の男たちが言っていた。操持そうじ高き美しき人として、細川お玉夫人のガラシャ姫よりももっと伝説の人に、自分たちの満足するまで造りあげようとした。
九条武子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)