たお)” の例文
明けてある障子の向うに狭い庭がみえる、午後のもう傾きかけた日ざしのなかに、すすきの穂が銀色に浮きでている、はぎたおやかな枝もさかりの花で、そのあたりいちめん雪を散らしたようだ。
日本婦道記:風鈴 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)