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撈
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さら
ふりがな文庫
“
撈
(
さら
)” の例文
天狗
(
てんぐ
)
にでも
撈
(
さら
)
われるように思い、その壻殿が自分の内へ這入り込んで来るのを、この上もなく窮屈に思って、平生心安くする
誰彼
(
たれかれ
)
に相談したが
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
忽ち球は我色に背きて、監者は冷かに我銀の山を
撈
(
さら
)
ひ取りぬ。われは夢の醒めたる如くなりき。我がまことに失ひしは柱文銀一つのみと、獨り自ら慰めて次の室に入りぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
それをすばしこく
掻
(
か
)
っ
撈
(
さら
)
って行きやがったな。
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
そしておっこって、廊下をがさがさ這い廻るのを、男達が
撈
(
さら
)
って、
手桶
(
ておけ
)
の底に水を入れたのを持って来て、その中へ叩き込んで運んで
行
(
い
)
きますの
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
もっと極端に云えば
A
(
ア
)
の札
B
(
ベ
)
の札というようなものを二三枚ずつ
蒔
(
ま
)
いて置いて、
A
(
ア
)
と読んだ時、蒔いてある
A
(
ア
)
の札を残らず
撈
(
さら
)
ってしまえば好いわけになる。
青年
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
撈
漢検1級
部首:⼿
15画
“撈”を含む語句
漁撈
手撈
撈海一得
海底撈月