“搖曳(ゆら)” の例文
新字:揺曳
家々の燈火(ともしび)は水に映つてきら/\と搖曳(ゆら)いで居る。櫓の音をゆるやかに軋(きし)らせながら大船の傳馬(てんま)を漕(こい)で行く男は澄んだ聲で船歌を流す。僕は此時、少年心(こどもごゝろ)にも言ひ知れぬ悲哀(かなしみ)を感じた。
少年の悲哀 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)