捜神記そうしんき)” の例文
うむ、捜神記そうしんきか何かで読んだぞ、万一轆轤首のむくろを見つけた時、その骸を即刻別の場所へ移しておくがよい、首が骸を移されたのを知れば、恐れあえいで、三たび地を
轆轤首 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
捜神記そうしんき』一流の物語がここにも伝わっているのみならず、かいこをオシラサマという方言は普通であり、それはまた蚕蛾蛹さんがよう等を含めて、すべてを比流ひるもしくは比々流と呼んでいた古語と
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
要するに六朝小説は支那しな文学の源泉で、それが小説になり、戯曲になり、詩になり、その流れは『捜神記そうしんき』『剪燈新話』『西湖佳話』『聊斎志異りょうさいしい』というような怪譚小説になった。
怪譚小説の話 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
【と、いって気がいたように】今日はもう帰ろう、わしの家へ行こうじゃないか。この前に葉生の話した捜神記そうしんきうりを乞うた術者の話から、種梨しゅりという面白い話をこしらえてあるから、見せるよ。