振鈴ふりすず)” の例文
振鈴ふりすずが鳴り、それにつれて、舞台の彼女はいつか水のごとき舞の線を描き出している。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
トしきりは満座歓宴の乱れだったが、ほどなくまた新しい拍手の波に、高氏もふと舞台の方を見ると、そこには、金モミ烏帽子えぼし水干衣すいかん姿の白拍子しらびょうしが、両の手に振鈴ふりすずを持って、忽然こつねん
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)