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拠処
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よんどころ
ふりがな文庫
“
拠処
(
よんどころ
)” の例文
旧字:
據處
この夏、
拠処
(
よんどころ
)
ない事情があって、箱根蘆ノ湖畔三ツ石の別荘で貴様の母を手にかけ、即日、東京検事局に自訴して出た。
湖畔
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
派出婦をしていた
頃
(
ころ
)
男に押えつけられれば
拠処
(
よんどころ
)
なくその意に従った。
真面目
(
まじめ
)
な人から説き勧められれば嫁にも行った。
ひかげの花
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
何となく
極
(
きま
)
りわるそうに、まぶしい様な風で急いで通り過ぎて終う。
拠処
(
よんどころ
)
なく物を云うにも、今までの無遠慮に隔てのない風はなく、いやに丁寧に改まって口をきくのである。
野菊の墓
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
拠処
(
よんどころ
)
なく苦笑しながら、下女を呼んで
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
拠
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
処
常用漢字
小6
部首:⼏
5画
“拠”で始まる語句
拠
拠所
拠無
拠点
拠地
拠城
拠住
拠陣
拠物線