抜剣ぬきみ)” の例文
旧字:拔劍
身体じゅう真黒な人が老栓の前に突立って、その二つの眼玉から抜剣ぬきみのような鋭い光を浴びせかけた時、老栓はいつもの半分ほどに縮こまった。
(新字新仮名) / 魯迅(著)
さっきもおれアうっかり踏んむと、殺しに来たと思いやがったンだね、いきなりおけの後ろから抜剣ぬきみ清兵やつが飛び出しやがって、おいらアもうちっとで娑婆しゃばにお別れよ。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)