抜刃ぬきみ)” の例文
不意に藪を分けて一人、日下部欽之丞の行手に立ちふさがりました。羅紗らしゃの陣羽織、細雨をしのぐ陣笠、抜刃ぬきみのままの一刀を側構えに、一寸ちょっとの油断も無い気組です。
芳年写生帖 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)