打置ぶちお)” の例文
いつも小児こどもが駆出したろう、とそう言うと、なお悪い。あの声を聞くとたまらねえ。あれ、あれ、石を鳴らすのが、谷戸やとに響く。時刻も七ツじゃ、とあおくなって、風呂敷包打置ぶちおいて、ひょろひょろ帰るだ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)