“手筺”の読み方と例文
読み方割合
てばこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが圖星に當つて、紅皿と筆をお松の手筺てばこに入れたのは、わなに掛つたやうなものだ
ながい年月としつきそっと秘めてきた心の手筺てばこともいえよう、蓋を明けたい気持はあっても、むざと鍵に手をかけられないのは当然だったかも知れない、こうして春も過き、夏も終りかけた或日のことだった。
菊屋敷 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)