手活てい)” の例文
「馬鹿にしちゃいけません。あんな小汚いのはこっちで御免だ——まずこの八五郎がしょっ引いて手活ていけの花と眺めたいのは——」
一度ひとた手活ていけの花にして眺めると、地味で慾張りで食辛棒くいしんぼうで、その上焼餅やきで口数が多くて、全く手の付けようのない駻馬かんばと早変りするのです。
猟色の果 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
それにしても、この美女を手活ていけにするためには、平次や八五郎には、想像もつかぬ大きな散財をしたことでせう。