“駻馬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんば92.9%
じや/\うま7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一度ひとた手活ていけの花にして眺めると、地味で慾張りで食辛棒くいしんぼうで、その上焼餅やきで口数が多くて、全く手の付けようのない駻馬かんばと早変りするのです。
猟色の果 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
それが二十円になったときには村のものらは眼を見張ったものだが、今は誰もが、暴れ放された駻馬かんばを見るように田の面を見ているばかりである。
美しいめかけ、少々は駻馬じや/\うまで、持て餘され氣味ではあつたにしても、若くてあぶらが乘りきつて、申分なく媚態的で、豐滿でさへあつたお吉の死は、老醜らうしうの文五郎に取つては諦らめきれない未練のやうです。