手握てづか)” の例文
彼女は「物」からただの女になりふふんと小狡こずるく笑った。それから小海老を手握てづかみで喰べて先が独活うどの芽のように円くしなう指先をナプキンで拭いた。
ドーヴィル物語 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
手握てづかみの二錢銅貨なり
そぞろごと (旧字旧仮名) / 与謝野晶子(著)