手拭入てぬぐひい)” の例文
それからまたべつとき手水鉢てうづばちわきく、手拭入てぬぐひいれをひにつて、それをまた十錢じつせん値切ねぎつたといふはなしがありますが、それはまあ節略せつりやくして——なんでも値切ねぎるのは十錢じつせんづゝ値切ねぎるものだと女房かみさんおもつてる。
廓そだち (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)