戸閉とじまり)” の例文
わたくしは御免をこうむりまして、おうち戸閉とじまりだけいたしまして、錠前の処へはお寺から頂いて来たお水でも振り掛けて置きましょう。
ただストーブに薪を投たり、戸閉とじまりの注意位この女房にまかしてあるばかりであった。この女房というのは、二眼ふためと見ることの出来ない不具者である。頭髪かみのけは赤くちぢれて、その上すがめで、ちんばであった。
(新字新仮名) / 小川未明(著)