たい)” の例文
「おう無くもない。……まず第一に、たい院長は都へ行ったことにして、さい大臣の偽手紙にせてがみを持ち帰り、蔡九を巧くあざむくことだ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ほんとうに蛇なら、いい人がいる、白馬廟の前に、蛇捉へびとりたいという先生がいる、この人に頼もうじゃないか」
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
たい院長。まずお上がりください。……おっ母さんもご心配はいりません。決して悪い人たちではない。ま、お茶でも差上げて」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ほんとうに蛇なら、宜い人がある、白馬廟はくばびょうの前に、蛇捉へびとりたいと云う先生がいる、この人に頼もうじゃないか」
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
江州のたい院長へ宛てた手紙などが出てきたので、なにやらすこし不気味になり、ぼやっと考えこんでいたところだと、李立はどもり吃り語った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)