“慈母(じぼ)” の例文
昼夜(ちゅうや)をわかたず看病(かんびょう)した、このゆきとどいた慈母(じぼ)の愛は、かれんな病人にとっては、医薬よりもなによりもまさるものであった。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
時々取り出しては慈母(じぼ)の霊前(れいぜん)に額(ぬか)ずくがごとく礼拝した「この人形の折檻(せっかん)がなかったら自分は一生凡々(ぼんぼん)たる芸人の末で終ったかも知れない」
春琴抄 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)