惟然いぜん)” の例文
かつて一度は同じ連衆に参加した者の間にすら、後々のちのちは異説を生じ、越人えつじん支考しこう許六きょりく惟然いぜんなどは互いにののしりまた争っていたのである。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「若葉吹風さら/\となりながら」という惟然いぜんの句は、若葉の風の爽な感じを主としたものであるが、時間は句の上に現れず、眼に訴える分子があまり多くない。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
け行くや水田みずたの上の天の川 惟然いぜん
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
こがらし刈田かりたのあとの鉄気水かなけみず 惟然いぜん
俳諧大要 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
惟然いぜん
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)