悪垂あくたれ)” の例文
と評判の悪垂あくたれが、いいざまに、ひょいと歯をいてつばを吐くと、べッとりと袖へ。これが熨斗目のしめともありそうな、柔和な人品穏かに
白金之絵図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかし、子供達は餅をもらってしまうと、そんな愚痴ぐちなど聞いてはいなかった。頓狂とんきょうな声を上げながら戸外に待っている悪垂あくたれ仲間の方へ飛んで行った。
手品 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)