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悄沈
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しょうちん
ふりがな文庫
“
悄沈
(
しょうちん
)” の例文
意気
悄沈
(
しょうちん
)
した狂信者ニコライの虚偽の自白があったために、事件が並々ならず紛糾していた上、真犯人に対して明白な証拠どころか
罪と罰
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
幼い時から彼は、あらゆる
艱難
(
かんなん
)
に黙って堪えてゆく雄々しい忍従的な彼女の姿を、いつも見慣れていた。そして今のその
悄沈
(
しょうちん
)
したさまが、彼には心配だった。
ジャン・クリストフ:05 第三巻 青年
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それはわたくしの意識をして、今にして夢より覚めたように感ぜしめ、また、新なる夢に入るもののようにも感ぜしめた。肉体の
悄沈
(
しょうちん
)
などはどこかへ押し遣られてしまった。
雛妓
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
捕物はじまってここに十六番、かつて見ないほどにも意気
悄沈
(
しょうちん
)
のもようでしたから、おこり上戸、おしゃべり上戸とともにいたって泣き上戸の伝六が、おろおろと手放しで始めました。
右門捕物帖:16 七化け役者
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
あるいはまたあたかも、群集の中を通りながら、二つの深い眼にぶつかったようなものだった。そういう現象はしばしば、精神が空虚のうちに
身悶
(
みもだ
)
えをする
悄沈
(
しょうちん
)
の時間のあとに起こった。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
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しかし、一つの作品が完成してから他の新しい作品が精神を奪うまでの間うちつづく、
悄沈
(
しょうちん
)
の時期にはいった時、彼は周囲を見回して自分の孤独に
慄然
(
りつぜん
)
とした。なんのために書いたかを彼は怪しんだ。
ジャン・クリストフ:06 第四巻 反抗
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
悄
漢検1級
部首:⼼
10画
沈
常用漢字
中学
部首:⽔
7画
“悄”で始まる語句
悄然
悄気
悄
悄々
悄氣
悄気返
悄乎
悄気切
悄気方
悄衰