トップ
>
恟
>
おび
ふりがな文庫
“
恟
(
おび
)” の例文
自分のように、始終結婚というものの不安に
恟
(
おび
)
えているよりも、いっそ、そういうことになってしまえば、何もかもはっきりするのではないだろうか。
和紙
(新字新仮名)
/
東野辺薫
(著)
女ばかりは
恟
(
おび
)
えがちな寮に、
魁偉
(
かいい
)
な
優婆塞
(
うばそく
)
と美男の浪人が、果し合いの白刃を抜き交わしたので、老女や多くの
侍女
(
こしもと
)
は唯あれあれと、
一所
(
ひとところ
)
に群れ寄って、廊下は時ならぬ
花壇
(
かだん
)
となる。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
希望に燃えている、豪壮を愛している、殺伐な裏には優雅に
渇
(
かわ
)
いている、
血腥
(
ちなまぐさ
)
い半面には華麗を慕う。——それは武人自身でなく、むしろ
暗鬱
(
あんうつ
)
な戦国の下に長く
恟
(
おび
)
えいじけて来た民心にたいして
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
恟
漢検1級
部首:⼼
9画
“恟”を含む語句
恟々
恟然
戦々恟々
人心恟々
恟々然
物恟