恐慌パニック)” の例文
貸したものを取るような勢で奢らせずにはかないのだから、少しでも懐の暖かい奴の顔には一種の恐慌パニックが表れて居なければならない筈なのだ。
The Affair of Two Watches (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
この出来事はここのところで有耶無耶うやむやになつて、話はべつに村の一方の恐慌パニックへ飛ぶのである。
村のひと騒ぎ (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
恐慌パニックが起ることを許さなかったというのだ。
運命のSOS (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
もう恐慌パニックが春といっしょにやってゐる
詩ノート (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)