怪体けったい)” の例文
「何やら怪体けったいな話やなあ! こんな晩にはよっぽど火の用心でもしっかりしておかんことには、とんでもねえことが起るかも知れねえぞ!」
蒲団 (新字新仮名) / 橘外男(著)
他は、すべて怪体けったいにも分らなすぎることばかりだが、ロイスの身になってみれば……。
人外魔境:05 水棲人 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
鸚鵡蔵という怪体けったいな土蔵があるとのこと、しめた! そういう土蔵むすめの胎内にこそ、とんだ値打のある財宝はららごがあるってものさ、こいつアあばかずにゃアいられねえと、十日あまりこの辺りをウロツキ廻り
鸚鵡蔵代首伝説 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「——怪体けったいな舞まわされて、走らずにいられへんわ」
高台寺 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
「これ! 怪体けったいなことせんとき」
高台寺 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)