思寢おもひね)” の例文
新字:思寝
やがて壽永じゆえいの秋の哀れ、治承ぢしようの春の樂みに知る由もなく、六歳むとせの後に昔の夢を辿たどりて、直衣なほしの袖を絞りし人々には、今宵こよひの歡曾も中々に忘られぬ思寢おもひねの涙なるべし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
思寢おもひねに見ん夢ならではかへり難き昔、慕うて益なし。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)