“心態”の読み方と例文
読み方割合
しんてい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さらに、それから得た自信に固められた信念は、いつか世人の常識をはるか超えた上に住むような心態しんていになっていた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや年齢差だけでなく、秀吉が生れて二十九年をかぞえていた頃の人生と、玄蕃盛政が経て来た二十九年の歩みとでは、その境遇でも心態しんていでも、たいへんなちがいがある。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
信玄の面に、一瞬ではあったが、慄然りつぜんとした気泡がいた。それの去ったとき、彼は、数日来の疑問を解いていた。謙信の心態しんていがある程度、信玄の心に映じていたのである。
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)