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微温
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なまぬる
ふりがな文庫
“
微温
(
なまぬる
)” の例文
微温
(
なまぬる
)
い、歴史的に言へば不思議な一個の結成物たる、役柄をみせて死んでゆくかもしれぬといふことは十分に推量出来ることである。
青年青木三造
(新字旧仮名)
/
中原中也
(著)
で、
復
(
ま
)
た私は起き上った。
微温
(
なまぬる
)
い風が麦畠を渡って来ると、私の髪の毛は額へ
掩
(
おお
)
い
冠
(
かぶ
)
さるように成った。復た帽子を冠って、歩き廻った。
千曲川のスケッチ
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
私の身近にあるこの
微温
(
なまぬる
)
い、好い匂いのする存在、その少し早い呼吸、私の手をとっているそのしなやかな手、その微笑、それからまたときどき取り交わす平凡な会話
風立ちぬ
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
お秀にはただ彼の中心にある
軽蔑
(
けいべつ
)
が、
微温
(
なまぬる
)
い表現を通して伝わるだけであった。彼女はもうやりきれないと云った様子を
先刻
(
さっき
)
から見せている津田を
毫
(
ごう
)
も容赦しなかった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
自然を対照にして考へて見ると、さうしてじつとして社会といふ
微温
(
なまぬる
)
い中に入つてゐることが出来なくなつて来る。社会で必要上からきめた道徳とか、法律とかいふものに満足がされなくなつて来る。
社会劇と印象派
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
▼ もっと見る
消えた炭火の
微温
(
なまぬる
)
く残っている光で、
床
(
ゆか
)
の上に8675
ファウスト
(新字新仮名)
/
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ
(著)
微
常用漢字
中学
部首:⼻
13画
温
常用漢字
小3
部首:⽔
12画
“微温”で始まる語句
微温湯
微温室
微温火
微温的
微温湯気