微明びめい)” の例文
それは元久二年六月二十二日の微明びめいであった。畠山六郎の家へ一隊の人馬じんばが押し寄せた。その時六郎の家には主従十五人しかいなかった。
頼朝の最後 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
少年たちの希望はただこれである、荒れに荒れくるう黒暗々こくあんあんの東のほうに、やがて一えい微明びめいがただよいだした。
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)