“御歌所”の読み方と例文
読み方割合
おうたどころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
田舎の者などは御歌所おうたどころといえばえらい歌人のあつまり、御歌所長といえば天下第一の歌よみのように考え
歌よみに与ふる書 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
この上は広い都に住むほどの者、商人あきうどでも職人でも百姓でも身分はかまわぬ。よき歌を作ってたてまつるものには莫大の御褒美を下さるると、御歌所おうたどころの大納言のもとから御沙汰があったそうな。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
田舎の者などは御歌所おうたどころといへばえらい歌人の集り、御歌所長といへば天下第一の歌よみの様に考へ、従てその人の歌と聞けば、読まぬ内からはや善き者と定めをるなどありうちの事にて
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)