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御慶
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ぎょけい
ふりがな文庫
“
御慶
(
ぎょけい
)” の例文
信長がそんな考えに
耽
(
ふけ
)
っていたとき、うららかな陽ざしを背にして、佐久間
信盛
(
のぶもり
)
が、この高閣の一間へ
御慶
(
ぎょけい
)
を述べに来た。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
世間並のお世辞上手な利口者なら町内の
交際
(
つきあい
)
ぐらいは格別
辛
(
つら
)
くも思わないはずだが、毎年の元旦に
町名主
(
まちなぬし
)
の玄関で
叩頭
(
おじぎ
)
をして
御慶
(
ぎょけい
)
を
陳
(
の
)
べるのを何よりも辛がっていた
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
長松が親の名で来る
御慶
(
ぎょけい
)
かな
野坡
(
やば
)
俳句とはどんなものか
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
「新年の
御慶
(
ぎょけい
)
目出度
(
めでたく
)
申納候
(
もうしおさめそろ
)
。……」
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
まず総見寺
毘沙門
(
びしゃもん
)
の舞台から見物し、表之門から三之門に入り、
御殿主
(
ごてんす
)
から白洲まで来て、ここで、
御慶
(
ぎょけい
)
を申しあげる。
新書太閤記:06 第六分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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本丸の大書院前で、出会いがしら、こう初春らしい声で、
御慶
(
ぎょけい
)
を
陳
(
の
)
べおうている諸侯があった。
新書太閤記:10 第十分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
まだ松の内なので、
御慶
(
ぎょけい
)
の客はちらほら絶えないが、茶わん屋の奥には、妙にしいんと冴えない陰が
漂
(
ただよ
)
っていて、主人の捨次郎もむっそり顔しているし、いつも陽気な御寮人の姿も見えない。
新書太閤記:01 第一分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“御慶”の意味
《名詞》
お喜び。お祝い。
特に新年を祝う語。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
慶
常用漢字
中学
部首:⼼
15画
“御慶”で始まる語句
御慶事
御慶目出度申納候