御悩ごのう)” の例文
屈託なことのある時の慰安を賜わる所のようにして参候するならいになっていて、その人たちは院の御悩ごのうの重いのを皆心から惜しみ悲しんでいた。
源氏物語:34 若菜(上) (新字新仮名) / 紫式部(著)
春になったがみかど御悩ごのうがあって世間も静かでない。当帝の御子は右大臣のむすめ承香殿じょうきょうでん女御にょごの腹に皇子があった。
源氏物語:13 明石 (新字新仮名) / 紫式部(著)