御使おつかい)” の例文
「いや、御使おつかいをありがとう。わしも、だいぶ御無沙汰ごぶさたをしたから、今日ぐらい来て見ようかと思っとったところじゃ」と云う。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それともあっちこっち山の中を何かの御使おつかいに歩いているのかも知れません。
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「唯今内務大臣から御使おつかいです。至急御披見が願い度いということでした」
猟奇の果 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
先刻さつきたくから御使おつかいでした。手紙は書斎の机のうへに載せて置きました。受取は一寸ちよつとわたくしいてわたしてきました」と云つた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)