トップ
>
御丈
>
おんたけ
ふりがな文庫
“
御丈
(
おんたけ
)” の例文
御丈
(
おんたけ
)
三尺というのはない、小さな
石仏
(
いしぼとけ
)
がすくすく並んで、最も長い
年月
(
ねんげつ
)
、
路傍
(
みちばた
)
へ転げたのも、倒れたのもあったでありましょうが、さすがに
跨
(
また
)
ぐものはないと見えます。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「板橋の
東景庵
(
とうけいあん
)
の薬師如来像が盗まれた。これは運慶作の
御丈
(
おんたけ
)
四尺五寸という大した仏像だ。
厨子
(
ずし
)
は金銀を
鏤
(
ちりば
)
め、仏体には、
玉
(
ぎょく
)
がはめ込んである。十一年前の春盗まれて、未だに行方が知れない」
銭形平次捕物控:034 謎の鍵穴
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
ただ伏拝むと、
斜
(
ななめ
)
に
差覗
(
さしのぞ
)
かせたまうお姿は、
御丈
(
おんたけ
)
八寸、雪なす卯の花に袖のひだが
靡
(
なび
)
く。白木
一彫
(
ひとほり
)
、群青の
御髪
(
みぐし
)
にして、一点の朱の唇、
打微笑
(
うちほほえ
)
みつつ、爺を、銑吉を、見そなわす。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
丈
常用漢字
中学
部首:⼀
3画
“御丈”で始まる語句
御丈夫