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徜徉
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ぶらつ
ふりがな文庫
“
徜徉
(
ぶらつ
)” の例文
すると文庫が創刊されてから二、三カ月目、ふと或る夕方中坂上を
徜徉
(
ぶらつ
)
いていると、偶然見附けたのが硯友社の標札であった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
ずつと
以前
(
まへ
)
、丁度この頃のやうな秋日和に東京の近郊、
雑司
(
ざふし
)
が
谷
(
や
)
の
附近
(
あたり
)
を
徜徉
(
ぶらつ
)
いてゐると、一人の洋画家が古ぼけた
繻子張
(
しゆすばり
)
の
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
の下で、
其辺
(
そこら
)
の野道をせつせと写生してゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
十二月十日、珍らしいポカ/\した散歩日和で、暢気に郊外でも
徜徉
(
ぶらつ
)
きたくなる天気だったが、忌でも応でも約束した原稿期日が迫ってるので、朝飯も匆々に机に対った処へ、電報!
灰燼十万巻:(丸善炎上の記)
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
米国の戦時通信記者として名高いゼエムス・バアンス氏が、今度の戦争の当初、
白耳義
(
ベルジユーム
)
にゐた折の事、ある日ブラツセルの
市街
(
まち
)
を
徜徉
(
ぶらつ
)
いてゐると、
前方
(
むかう
)
から独逸の自動車が一
輛
(
りやう
)
風を切つて飛んで来た。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「どうだい
閑
(
ひま
)
だつたら久し振に一緒に築地辺でも
徜徉
(
ぶらつ
)
かうか。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
徜
部首:⼻
11画
徉
部首:⼻
9画