形装ぎょうそう)” の例文
旧字:形裝
枳園の形装ぎょうそうは決してかつて夜逃よにげをした土地へ、忍びやかに立ち入る人とは見えなかった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
雑誌の肖像で見た通りの形装ぎょうそうである。顔はきわめて白く、くちびるは極て赤い。どうも薄化粧をしているらしい。それと並んでしぼりの湯帷子を著た、五十歳位に見える婆あさんが三味線をかかえて控えている。
余興 (新字新仮名) / 森鴎外(著)