“形勝”の読み方と例文
読み方割合
けいしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
のみならずここからはよどの大川も見えていて水無瀬川の末がそれに合流しているのが分る。たちまちわたしには離宮の占めていた形勝けいしょうの地位がはっきりして来た。
蘆刈 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
雀も決して住居の方に、鶏見たように呑気のんきでないことは、早く巣作るものが形勝けいしょうと安全とを先占せんせんし、よっぽど遅くなってから、巣箱の店借たながりに来るのでも察せられる。
古い代りには形勝けいしょうの地を占めている。
趣味の遺伝 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)