張切はちき)” の例文
平生いつもなら泊りたい、泊りたいですべての内臓が張切はちきれそうになるはずだのに、没自我ぼつじが坑夫行こうふゆき、すなわち自滅の前座としての堕落とあきらめをつけた上の疲労だから、いくら身体に泊る必要があっても
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
支那人風の巨漢おおおとこは顔中に張切はちきれんばかりのわらいを浮かめて立上った。
人間レコード (新字新仮名) / 夢野久作(著)