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弦之丞
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げんのじょう
ふりがな文庫
“
弦之丞
(
げんのじょう
)” の例文
弦之丞
(
げんのじょう
)
の態度が、いよいよすげなく、いよいよ冷静になりゆくほど、銀五郎の語調はまごころをまし、熱そのものとなってくる。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
禅定寺
(
ぜんじょうじ
)
峠の上から、
弦之丞
(
げんのじょう
)
と西東に立ち別れ、一足先に江戸へ入った万吉は、まだ何かの都合で、お
千絵
(
ちえ
)
様にも会ってはいないらしかった。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうかと思うと、お綱はまた、お
伽草子
(
とぎぞうし
)
の拾い読みに、はかない女の恋物語などを見出して、
弦之丞
(
げんのじょう
)
のことに思いくらべ、思わず知らず一日を暮らしてしまうこともある。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
炉に対して
弦之丞
(
げんのじょう
)
は、ピシリと二、三本の枯れ枝を折り、衰えかけた
榾
(
ほた
)
の火へつぎ足している。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弦之丞
(
げんのじょう
)
様は、どこへ行っておしまいなされたのだろう。ちょっと声をかけて行けば、一走り傘を持って行ってあげるのに、町ならいいが山へでも行ったとすると、この雨にズブ濡れだろう。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
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「そういえば
弦之丞
(
げんのじょう
)
様、どうしたのだろうね」
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
弦
常用漢字
中学
部首:⼸
8画
之
漢検準1級
部首:⼃
4画
丞
漢検準1級
部首:⼀
6画
“弦”で始まる語句
弦
弦音
弦鳴
弦四重奏曲
弦月
弦差
弦指
弦斎
弦月丸
弦三