“弥五郎”の読み方と例文
読み方割合
やごろう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「伊藤弥五郎やごろう一刀斎。あのお方とは、同門でございました。その弥五郎どのより、小次郎どのの太刀のほうが、烈しい烈しいと、手前などもよく聞いていたもので」
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
境内へ入るとその雑沓ざっとうの中には種々雑多の見世物みせもの小屋が客を呼んでいた、のぞき屋は当時の人気もの熊太郎くまたろう弥五郎やごろう十人殺しの活劇を見せていた、その向うには極めてエロチックな形相をした
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
そのほかには鉄之丞てつのじょう弥五郎やごろうという二人の若党と、かの権次、権六という二人の奴と門番の与次兵衛よじべえと、上下あわせて七人の男世帯で、鬼のような若党や奴どもが寄り集って三度の飯も炊く
番町皿屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)