ひろむ)” の例文
養子ひろむに至って、その続篇ともいうような意味で『算法求積通考』が作られたのも、極めてよく世間の需用に応じたのである。
この二枚の切抜に続いて、「犯罪日誌」の四文字が記され、ひろむの手蹟で、細かな文字が、その後の幾頁かを埋めて居た。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
「あはは」とひろむは、由紀子の前に落ちて居る「日誌」を見て笑った。「見てしまったね。少し薬がききすぎましたか」
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
ひろむの性質、行動、その他百千のことが頭にうずをまき、ただ怖ろしい感じのみが残って彼女の全身を戦慄させた。
鼻に基く殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)