“郷義弘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がうのよしひろ66.7%
ごうのよしひろ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早速土藏から御厨子を取寄せて見ると、成程その中に納めた觀音樣の背中に立てかけて、郷義弘がうのよしひろの短刀と、家康公の御墨附が隱してあつたのでした。
「何が恐れ乍らだ。權現樣御墨附、郷義弘がうのよしひろの短刀、この二品を其方に預けたではないか。このやうな唯の懷紙二三枚と、大なまくらの短刀を預けた覺えはないぞ」
悪智恵のたくましい従弟や、妾のお勝に任せておくのは不安だったものか、家康公の御墨付一封と、これも拝領物の安倍家重代の宝物、郷義弘ごうのよしひろの短刀——金銀作りの見事な拵えのまま、手文庫に納めて