“がうのよしひろ”の漢字の書き方と例文
語句割合
郷義弘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
早速土藏から御厨子を取寄せて見ると、成程その中に納めた觀音樣の背中に立てかけて、郷義弘がうのよしひろの短刀と、家康公の御墨附が隱してあつたのでした。
「何が恐れ乍らだ。權現樣御墨附、郷義弘がうのよしひろの短刀、この二品を其方に預けたではないか。このやうな唯の懷紙二三枚と、大なまくらの短刀を預けた覺えはないぞ」
つぐなふ道もあるが、御簾中樣の御鏡、郷義弘がうのよしひろの御懷劍、後生を願つて斷たれた、一と握りの御もとゞり、それに御墨附などは、代りの品があるべき筈もなく、明後日御局衆の代參までに間に合はなければ
惡智慧のたくましい從兄や、妾のお勝に任せて置くのは不安だつたものか、家康公の御墨附一封と、これも拜領物の安倍家重代の寶物、郷義弘がうのよしひろの短刀——金銀作りの見事な拵へのまゝ、手文庫に納めて