弐心ふたごころ)” の例文
たとへば見も知らぬゆひなづけの夫に幼少の時死に別れたればとて、それが為に鼻をぎ耳を切りて弐心ふたごころなきを示せしとか。
こわれ指環 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
騒擾そうじょうの際に敵味方相対あいたいし、その敵の中に謀臣ぼうしんありて平和の説をとなえ、たとい弐心ふたごころいだかざるも味方に利するところあれば、その時にはこれを奇貨きかとしてひそかにその人を厚遇こうぐうすれども
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)